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日高 昭秀; 横山 裕也
Proceedings of Symposium on Water Chemistry and Corrosion in Nuclear Power Plants in Asia 2017 (AWC 2017) (USB Flash Drive), p.29 - 42, 2017/09
福島第一原子力発電所事故後期に東海村で測定された空気中のCsの性状が3月30日にガス状から粒子状に変わったことに関し、BC制御材を用いたPhebus FPT3実験やWSPEEDIコードによるソースターム逆算の結果を参照して、CsOHがBC起源のHBOと反応して生成するCsBOが再蒸発したことが原因であること、また、CsBOは環境中に放出後、逆反応を起こし、HBOが水に溶けたことがBの測定を難しくしているとの仮説を提案した。本仮説に基づく計算は、3月20日以降の炉心冷却注水量の最適化に伴う温度上昇時の環境中への放出量増大と合わせ、放出挙動を的確に再現できたが、推論の実証が重要である。今後は、様々な測定データを詳細に分析し、Bの存在を確認することが重要と考える。
日高 昭秀; 中村 仁一; 杉本 純
Nucl. Eng. Des., 168(1-3), p.361 - 371, 1997/00
被引用回数:2 パーセンタイル:23.01(Nuclear Science & Technology)CEA/IPSN及びECが実施したPHEBUS FPTO試験の最終的な燃料溶融割合は約50%に達した。現在までに実施された試験後解析は、試験後期の燃料温度を過小評価し、大規模な燃料溶融を未だ再現していない。試験で使用されたジルコニアシュラウドの熱伝導度は、原研等が測定した熱拡散率に比熱等を乗じて評価しているが、これまでの計算で使用した熱伝導度はPearsの比熱データに基づいて算出していた。しかしながら、最近の熱特性データ集は、高温でより低い値を与えるCoughlin&Kingのデータを採用している。そこで本研究では、シュラウドの熱伝導度の不確実性に着目し、IPSNが開発したICARE2コードを用いて試験結果の再現を試みた。その結果、Coughlin&Kingの比熱データを用いた場合、FPTO試験の炉心損傷過程ははぼ適切に再現された。シュラウドの熱特性が燃料溶融挙動に与える影響は大きいことから、高温域での熱特性のより詳細な再評価が望まれる。
橋本 和一郎
JAERI-M 89-179, 19 Pages, 1989/11
仏CEAのカダラッシュ研究所では、PWRの大破断冷却材喪失事故(LOCA)時における燃料挙動を調べるため、PHEBUS計画が実施された。同計画は、第1~4期に分かれている。本報告は、このうち第1期計画で実施された実験215RのFRAP-T4コードによる実験後解析に関するものである。ここでは、基本ケースにおいてコードの性能を評価した上で、燃料被覆管の管厚、およびギャップ巾に関する感度解析を行い、LOCA時燃料挙動に対する影響を調べた。
唐澤 英年; 三輪 周平; 木野 千晶*
no journal, ,
Phebus-FP試験からエアロゾルは粒径200nm以下の微粒子の凝集体で、エアロゾル成分の重量分布は粒径に依存しないことが報告されている。このため、先回(20秋)、複数のFP核種から構成される一次粒子の形成を提案した。今回、原子炉内でFP蒸気の過飽和分が核形成・凝集によりモノマーを生成し、複数核種のモノマーが凝集して一次粒子を形成するモデルをSAMPSONに組込んだ。また、一次粒子は凝集により成長するとした。このエアロゾル生成・成長モデルの妥当性を、Phebus-FPT1実験の一次系解析により確認した。
唐澤 英年; 三輪 周平; 木野 千晶*
no journal, ,
Phebus-FPT1試験では、炉心シャットダウン後に再蒸発により一次系配管内のCsOH蒸気の増加が観測された。今回、複数FP核種から構成される一次粒子の形成モデルを組込んだSAMPSONを用いて、Phebus-FPT1試験一次系解析を行い、エアロゾル沈着挙動とCsOH再蒸発挙動を評価した。模擬蒸気発生器への熱泳動による沈着量評価から、沈着量はエアロゾル成分の構成割合に比例することを確認した。また、配管に凝縮したCsOHは、気中のCsOH蒸気濃度の減少により配管温度(973K)の飽和蒸気圧分まで再蒸発し、模擬蒸気発生器の温度の低い部分に再凝縮することを確認した。